tale 財団人生
freeze
【財団に入った時のこと】
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[機密情報があるため一部規制を入れております。]
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仕事を探して色々見ていたら、一つの求人を見つけた。一部破れていて読めない。
だが、最後の最後に賭けをしたら、なぜか通った。
その後、【編集済み】財団というところで働いてからは、毎日がちょっとだるく思える。
ここでは【編集済み】や【編集済み】に反した【編集済み】などを扱っているらしく、少しのミスが命取りらしい。
その代わり、月給がめっちゃ高くて、何かあった時のために親の銀行口座に振り込んでいる。でも、三分の一は俺が使ってるんだけどな。
ある日、【編集済み】の実験のため、見学に行った。
「よう、新入りか?」
明らかに俺より先輩の人が、俺に話しかけてくれた。俺は咄嗟に
「あ、はい。」
と言った。
先輩は、この財団のことを教えてくれた。実験の際にも、いつも横にいてくれた。
だが、そんな先輩が亡くなったのは、あの日、あの時の出来事だった。
あの日、先輩は【編集済み】の収容違反によって、再度収容を試みようとし、【編集済み】の異常性で命を落とした。
あの時、なんで自分は先輩の役に立てなかったのだろうか。「働き始めの頃、色々教えてくれた。次は俺が先輩の役に立とう」と思っていたのに、結局役に立てなかった。全部【編集済み】のせいだ。
それからずっと、自分で学び、成長した。気がつけば、自分が先輩になっていた。
新人社員にいろいろアドバイスしている時、必ず先輩のことを思い出す。
お盆の日は、親戚の墓を参った後に、必ず先輩のお墓も参りに行く。
ここにいなくても、誕生日は祝ってあげている。
彼は、先輩は、命の恩人だ。俺の英雄だ。いつか、またあの時みたいに、
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2人一緒に、笑い合おうな。
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