tale 財団人生

Last-modified: Sun, 25 Jun 2023 14:52:13 JST (683d)
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【財団に入った時のこと】

 

[機密情報があるため一部規制を入れております。]

 

仕事を探して色々見ていたら、一つの求人を見つけた。一部破れていて読めない。

だが、最後の最後に賭けをしたら、なぜか通った。

その後、【編集済み】財団というところで働いてからは、毎日がちょっとだるく思える。

ここでは【編集済み】や【編集済み】に反した【編集済み】などを扱っているらしく、少しのミスが命取りらしい。

その代わり、月給がめっちゃ高くて、何かあった時のために親の銀行口座に振り込んでいる。でも、三分の一は俺が使ってるんだけどな。

ある日、【編集済み】の実験のため、見学に行った。

「よう、新入りか?」

明らかに俺より先輩の人が、俺に話しかけてくれた。俺は咄嗟に

「あ、はい。」

と言った。

先輩は、この財団のことを教えてくれた。実験の際にも、いつも横にいてくれた。

だが、そんな先輩が亡くなったのは、あの日、あの時の出来事だった。

あの日、先輩は【編集済み】の収容違反によって、再度収容を試みようとし、【編集済み】の異常性で命を落とした。

あの時、なんで自分は先輩の役に立てなかったのだろうか。「働き始めの頃、色々教えてくれた。次は俺が先輩の役に立とう」と思っていたのに、結局役に立てなかった。全部【編集済み】のせいだ。

それからずっと、自分で学び、成長した。気がつけば、自分が先輩になっていた。

新人社員にいろいろアドバイスしている時、必ず先輩のことを思い出す。

お盆の日は、親戚の墓を参った後に、必ず先輩のお墓も参りに行く。

ここにいなくても、誕生日は祝ってあげている。

彼は、先輩は、命の恩人だ。俺の英雄だ。いつか、またあの時みたいに、

 
 
 
 

 2人一緒に、笑い合おうな。

 
 
 
 

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